X線CT認定技師の概要
X線CT認定技師の取得まで
- 臨床現場で活かされる人材
- 施設の状況に合わせて最善のプロトコールを安全運用できるように働きかける
- 標準医療に対応した適切で有益な画像情報を提供する
- 被ばく最適化を行い、患者被ばく低減に貢献する
- 各施設に1人以上の認定を目標とする
- 認定試験は資格を満たした者が受験可能である
受験資格は後述するX線CT認定技師試験 受験資格を参照のこと
X線CT認定技師講習会の内容 (講習会テキストに基づく講義)
第 1章 CT装置とCT画像 | 1.1 CTの特徴 1.2 CT装置の発展 1.3 X線CT装置の構成 1.4 CT画像 1.5 画像再構成 1.6 ヘリカルスキャン 1.7 マルチスライスCT 1.8 アーチファクト |
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画像処理 | 1.9 Axial画像の画像処理 1.10 三次元画像処理 1.11 三次元画像の画質影響因子 1.12 フュージョン画像 |
性能評価 | 1.13 性能評価(画質評価)の意義 1.14 性能評価(画質評価)の意義 |
第 2章 技術管理 | 2.1 撮影条件と画質 2.2 撮影法の基礎 2.3 造影法 |
第 3章 被ばく | 3.1 概論 3.2 装置 3.3 検査 3.4 被ばく低減技術と線量管理 3.5 放射縁被ばくに関するリスクコミュニケーション |
第 4章 X線CT検査の安全 | 4.1 CT装置の安全管理 4.2 CT検査の安全管理 4.3 CT検査の安全対策 4.4 医療事故調査制度の施行 |
第 5章 脳神経・頭頚部領域 | 5.1 脳神経・頭頚部領域CTの正常解剖 5.2 脳神経・頭頚部領域CTの異常所見 5.3 脳神経・頭頚部領域CTの検査目的・撮影方法・表示方法 5.4 脳神経・頭頚部領域CTの特殊検査技術 |
第 6章 胸部領域 | 6.1 肺野 6.2 縦郭 6.3 低線量肺がん健診 |
第 7章 心血管領域 | 7.1 大動脈領域 7.2 肺動脈・深部静脈領域 7.3 心臓領域 |
第 8章 上腹部・消化管領域 | 8.1 肝臓領域 8.2 胆嚢領域 8.3 膵臓領域 8.4 食道 8.5 胃 8.6 大腸 (CT colonography) 8.7 大腸がん術前精査 8.8 副腎 8.9 腎 8.10 尿管 |
第 9章 整形外科領域 | 9.1 脊椎 9.2 肩関節 9.3 肘関節 9.4 手関節 9.5 股関節 9.6 膝関節 9.7 足関節 |
第10章 救急領域 | 10.1 概論 10.2 各部位におけるCT撮影技術と代表的な症例 10.3 外傷全身CT撮影 |
第11章 その他の領域 | 11.1 乳腺 11.2 骨盤腔領域 11.3 IVR-CT/Angioシステム |
X線CT認定技師試験 受験資格
- 診療放射線技師の免許を有し、5年以上の診療業務経験を有すること
- 通算3年以上のX線CT検査に関する診療業務の経験を有すること
- 機構が主催するX線CT認定技師講習会、または、JARTおよびJSRTが主催するX線CT認定技師指定講習会の修了者
(業務経験年数を満たしてからの受講が望ましい)
※業務経験年数を満たさないと受講しても受験はできません!! - 所定の試験受験料を納めた者
認定制度は更新・継続が必要
X線CT認定技師の更新事業
- X線CT認定技師資格の有効期限は5年、継続のための更新事業を行う
➢ 更新の要件
- 認定技師取得より5年間で30単位を取得 ⇨ 日頃の自己研鑽を評価
(単位取得となる講習会はウエブサイトの単位認定講習会一覧に記載の講習会のみ) - 資格最終年にX線CT認定技師更新講習会の受講 *2021年度よりe-Learning導入
X線CT認定技師指定講習会の修了者
(業務経験年数を満たしてからの受講が望ましい)
※業務経験年数を満たさないと受講しても受験はできません!! - 確認試験の合格
(確認試験において不合格の場合は改めてX線CT認定技師更新講習会を受講及び、確認試験の実施となる)
X線CT認定技師の更新講習
- 更新講習 (2021年度よりe-Learning導入)
内容 | 意義 |
安全管理・被ばく管理 | 重要項目の復習と更新 |
ベストプラクティスの紹介 | 他施設の工夫を取り入れる |
トピックス (撮影技術・造影技術など) | 日々更新される医療技術への対応 |
CTの臨床について | CT検査の意義についての講義 (現在は放射線科専門医による講義) |
✓ 講習会の最後に更新講習会確認試験 (内容を習得したことの確認)
継続していくために単位取得と講習会で更新をお願いします